ジーンズのダメージ加工のやり方

ダメージ加工の隆盛

 

こうしていよいよ本格的なダメージ加工はファッションシーンでも多く採りあげられるようになってきました。ダメージ加工の方法としては、わざとやすり、ナイフで生地に傷をつける、何回も洗濯機で洗う(ウォッシュ)、漂白剤で浸す(ケミカル)、接ぎ当てをする(パッチワーク)、刺繍を入れる、弾痕状の穴を開ける(ショットガン)などいろいろで、従来単独で流行したウォッシュ加工もその一部として活用されています。

 

こうしてジーンズにわざとダメージを加えて、個性的なジーンズを作りあげるわけですが、この作業を総称してダメージ加工というのが正しいでしょう。これに加えて応用編として、最初から自然な色あせを作るユーズド加工や、破いたりするクラッシュ加工などしている製品もカジュアルショップでは珍しくありません。

 

但し、ダメージ加工はデニムの生地を傷めるので、当然ながら通常のジーンズよりも耐久性が落ちるのは覚悟しなければなりません。元祖となるエドウインの最近の注目アイテムとしては、「EDWIN x El Shaddai ・503ZEROイーノック・モデル」があります。

 

これは紀元前のビンテージジーンズとして、2011年春に発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト「エルシャダイ~アセンション オブ ザ メタトロン~」とのコラボレーションジーンズとなっています。主人公の「イーノック」が着用しているジーンズが「イーノック・モデル」で、これをEDWIN 503 ZEROをベースにカスタマイズしたダブルニーデザインの特徴的なダメージ加工ジーンズです。

 

実際に穿きこんだような色落ち感、ダメージ、色ムラに加えて、ヒザの微妙な穿きじわなど風合いはまるでビンテージジーンズそのものの仕上がりです。更にドーナツボタン、リベット、バックシンチなど随所にアクセントが効いているのもポイントでしょう。